ドイツのある大学の研究チームが、2005年に薄毛の遺伝について調査を行ったそうです。
昔から笑い話や都市伝説のたぐいとして、「親が薄毛だと将来ハゲる」などと言われることがありました。この研究チームの報告には、そんな言い伝えを裏づけるデータがあったといいます。
調査では、40歳までに薄毛になった人を対象に、家系の毛髪状態と血液を調べたそうです。
その結果、代々薄毛の家系では、男性ホルモンの受容体遺伝子に変異が見つかったのだとか。この遺伝子が、薄毛を遺伝させる要因の1つであると結論づけています。
そして、この遺伝子は母親からしか受け継がないX染色体にあるため、母親と母方の父親系統からの影響が強いと考えられています。遺伝というと「オヤジが薄毛なので」という話しを聞きますが、むしろ母親の方を気にしなければならないのかもしれません。
要約すると、「両親、特に母親の家系が薄毛だと、遺伝的に受け継がれる可能性がある」ということになります。
しかし母方が薄毛だからといって、不安になったり、悲嘆することはありません。
この調査では、薄毛の人の中でも変異した遺伝子を受け継いでいる確率は、30%ほどしか見られなかったそうです。さらに、20代~30代で薄毛があらわれるような強い遺伝は3~4%であるとしています。
また、男性ホルモンの毛髪への影響が不明確である点から、報告の最後を「一概には言い切れない」と締めくくっています。遺伝があるとされた人も、何かしらの育毛ケアをおこなっている人ほど進行具合が遅くなっていたそうなので、遺伝にしてもそうでないとしても、育毛ケアが大切だと言えます。